海外ではヨーロッパの主要都市（イタリアのローマ、フランスのパリ、スペインのバルセロナなど）で、宿泊都市、宿泊ホテルの星の数、宿泊日数などにあわせて宿泊税が設定されています。ハワイでも、州税のほか宿泊税の支払いが必要です。その税金の名称はその国、地域によってまちまちですが、宿泊の際に宿泊代、サービス料、消費税などに該当するものほか、別途支払いが必要な税金です。

日本の場合、馴染みがあるのが温泉宿に宿泊した時にお支払いする「入湯税」ですが、近年は、主に都市の魅力を高め、観光振興のための費用として「宿泊税」を徴収する地域が増えてきました。ホテル予約サイト等で予約・決済した場合はもちろん、ツアーに参加した場合でも、現地で別途お支払いが必要なケースもございますので注意が必要です。
現在徴収している地域は下記の通りです。

■東京都の宿泊税

：対象は、都内のホテルまたは旅館に宿泊する方。宿泊料金（食事料金は含まない素泊まりの料金）が１人１泊10,000円以上の宿泊が課税対象です。
なお、2020年7月1日から2021年9月30日までは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催に伴い課税停止中です。

宿泊料金（1人1泊）	税率
10,000円未満	課税なし
10,000円以上15,000円未満	100円
15,000円以上	200円

参考：東京都主税局ホームページ＞宿泊税　

■大阪府の宿泊税

：対象は、旅館業法上の旅館・ホテル営業、簡易宿所営業、特区民泊、及び住宅宿泊事業に係る施設に宿泊する方。宿泊料金が１人１泊あたり7,000円以上の宿泊が課税対象です。

宿泊料金（1人1泊）	税率
7,000円未満	課税なし
7,000円以上15,000円未満	100円
15,000円以上20,000円未満	200円
20,000円以上	300円

参考：大阪府ホームページ>宿泊税　

■京都市の宿泊税

：対象は、ホテル、旅館、簡易宿所等のほか、民泊等も含めたすべての宿泊施設に宿泊する方。宿泊料金の金額にあわせ、すべての宿泊者が課税対象になります。

宿泊料金（1人1泊）	税率
20,000円未満	200円
20,000円以上50,000円未満	500円
50,000円以上	1000円

参考：京都市ホームページ>宿泊税　

■金沢市の宿泊税

対象は、市内のホテル、旅館、簡易宿所又は住宅宿泊事業（いわゆる民泊）を行う住宅などの宿泊施設に宿泊料金を支払って宿泊する方。宿泊料金の金額にあわせ、すべての宿泊者が課税対象になります。

宿泊料金（1人1泊）	税率
20,000円未満	200円
20,000円以上	500円

参考：金沢市ホームページ>宿泊税　

■福岡県の宿泊税

対象は、県内の旅館業法に規定する旅館業（旅館・ホテル営業・簡易宿所営業）、特区民泊、新法民泊に宿泊する方。宿泊料金の金額にあわせ、すべての宿泊者が課税対象になります。

宿泊料金（1人1泊）	税率
福岡市で 20,000円未満	200円
福岡市で 20,000円以上	500円
福岡市を除く福岡県内	200円

参考：福岡県ホームページ>宿泊税の概要について　

■北海道虻田郡倶知安町の宿泊税

対象は、倶知安町の旅館業法に規定する旅館業（旅館・ホテル営業・簡易宿所営業）、新法民泊に宿泊する方。税率は宿泊料金の２％
：大学を除く学校の児童、生徒、または学生で、学校が主催する修学旅行等行事参加者及びその引率者は課税なし
：大学を除く学校の児童、生徒、または学生で、学校が主催する修学旅行等行事に参加しているもの及びその引率者は課税なし
：学校または専修学校の生徒・学生で、倶知安町内で職場体験を行うものは課税なし
：100円未満の端数は切捨て

参考：北海道虻田郡倶知安町ホームページ>宿泊税